50代から、私を整えるヒント　第5回

50代になると、人間関係のしがらみや距離感に疲れてしまうことも増えます。だからこそ、この時期は心の荷物を下ろして、自分に心地よい関係を築き直すチャンスです。

家族や友人、仕事仲間など、つきあいの質を見直すことで気持ちに余裕が生まれます。

遠慮や義務感だけでつながる関係から一歩離れ、本当に大切にしたい人とのつながりを深めていきましょう。

今の自分に合う人との距離感を見直す

相手に合わせすぎて疲れてしまった経験はありませんか？

50代からは「無理をしない」「疲れない距離」を意識しても大丈夫。

自分の気持ちや体調を優先して、誘いを断る勇気を持つことも大切です。

でも、断ったら嫌われちゃうかな…　

不安になる気持ちもわかります。でも、意外と相手も理解してくれるものですよ。

今回は、心地よい人付き合いについて、解説していきます。

この年代は、職場などで「人に頼られる」役割ばかりを求められがち。

でも自分も遠慮せずに頼っていいのです。

素直に「助けて」と伝えることで、相手との信頼が深まるケースも多いです。

お互いの弱さを認め合える関係は、これからの人生を支えてくれる財産になりますよ。

言いたいことを飲み込む癖がついている人は多いですが、それは自分の心に負担をかけます。

小さな違和感のうちに、やわらかい言葉で伝えてみましょう。

相手に伝えるコツとしては「私はこう感じたよ」と自分主体で話すこと。

責める口調ではなく、自分の感情を素直に表現すれば伝わりやすくなります。

SNSやLINEの便利さに振り回されないルールを決めるのも大事です。

即レスを求められることに疲れるなら、返信のタイミングを自分で決める。通知を切る。

そうした小さな工夫で、精神的にとても楽になります。

スマホやタブレットから少し距離を置く時間を持つと、人とのリアルな会話をより大事に思えるようになるはずです。

長く生きてきた分、狭い人間関係の中で閉じこもりがちになりますが、新しい趣味やボランティアなどに参加して新しい出会いを増やすのもおすすめです。

同じ価値観の仲間とつながることで、50代以降の人生に刺激が生まれ、孤立感を和らげてくれます。

人間関係は変わっていってあたりまえ。

50代は「関係を整理する勇気」を持つのにぴったりの年代です。

無理のない距離感で、自分を守りながら気持ちのいいつながりを大切にしましょう。